あなたの「糖尿病リテラシー」を底上げする、玄照です。
「仕事のストレス」を免罪符にして暴飲暴食とグータラを極めた結果、自分で自分の首を絞めて糖尿病になりました。
ストレスで食べてる人
やたら喉が渇いて、トイレの回数がおかしい人
その渇きを甘いジュースのガブ飲みでごまかしてる人
体の異変を「ただの疲れだ」って勝手に解釈してる人
めっちゃ食ってるのに体重が落ちてきて「ラッキー」と勘違いしてる人。
私から「それ、糖尿病じゃね?」って言われたらどう思いますか?
これは元運動部やアスリートで最近太ってきたと思っているそこのあなたへの記事です。
このシリーズでは、そんな大ピンチの状態を、もう完全にアウトになった私の経験を元に解説します。
あなたが手遅れになる前に、この痛すぎる現実を知っておいてください。もうあなたはアスリートではなく、肥えた昔運動やってた人ですよ
悪人顔に運はこない?
本日もコツコツ食事制限やってますか?
いや、この記事に到達した人にはそんな事は気にもせずに、毎日コツコツではなく、どかっと大量によく食べよく飲み、「俺の体は強い、なんの問題もない!」と考えているが、少し怖くなってきた悪人顔の人もいるのではないでしょうか?
世の中、明るい顔をしていなければ運も逃げていきますよ。怖い顔の人は人が避けます。それだけでご縁がなくなり運がなくなるのですよ。
しかもこれが、シュッとしたビジネスパーソンならまだ顔が怖いだけなら良いですが、糖尿病になりかけの労働デブでは、もう半径10m以内に人は近づきません。悲壮感すら漂ってきます。
糖尿病がもたらす「笑顔の消滅」
実際に糖尿病になった方はわかると思いますが、症状が出ている時の自分の顔を思い出してください。
飲んだ瞬間に乾く喉、椅子に座っているのか便座に座っているのかわからない仕事場、歩くたびにつってしまう足、治らない亀頭包皮炎。
この状況で笑顔で優男の顔ができていたと思いますか!?絶対に違いますね。まず間違いなく、とんでもない悪人顔をしていたはずです。または血眼になるか、真っ青になるか。
ちなみに私くらいになると糖尿病かどうかは顔を見れば判別できます。「ああ、この人は糖尿病」「この人も糖尿病」「この人はただの太った人」「この人は木村拓哉」。そんな事もかれこれ10年もグルコース正常値とのギリギリで絶対に負けられない戦いをしているとできるようになるのです。ぜひ目指してください。
ちなみに合併症で目が見えなくなると、雰囲気でしか分からなくなるので困ってしまいます。さっさと引退したいものです。
100kg超級という「スター街道」
さて、そんな漏れなく悪人顔の私は、通称・柔道という武道を志したアスリートでした。正式名称を「雑巾ダンス部」と言います。階級は100キログラム超級です。(このネタがわからない人の為にYouTubeリンクを貼っておきます、柔道がわからなくても片腹痛いです)
100kg超級というのは簡単にいうと「100kg以上ないとダメよ」という階級です。無差別級とは違います。計量がしっかりあるのです。100kgに未到達の場合、なんと「失格」になります。
これはデブの皆さんにとって超朗報です。100kgないと認められない世界がこの世にはあるのです。
今まで「うわぁ」という目で世間から見られ、でかい身幅と肩幅を小さくできていない状態で小さく歩いてきた我らデブ。我らの道。そこに「100kgないとダメ!認められない!失格!」という世界が存在するのです。こんなスター街道を歩いて良いのでしょうか?
ちなみに「超級」なので上限はありません。文字通りスーパーです。101kgでも150kgでも200kgでもOKです。もうどんどんやっちゃってください。デカければデカいほど認められる世界ですよ。(ちなみに糖尿病になる可能性もどんどん上がっていきます)
柔道界がよだれを垂らして待っている
ということで、デブの皆さんはすぐに近くの道場へ入門してください。すぐにそこの師範から「おお!超級じゃん!」と大歓迎されるはずです。もう師範の目が違います。一度踏み込んだら最後、入門せずには帰れないことを前提に自己責任で訪問されてください。
間違っても入門目的を「ダイエット」とか「糖尿病を治したくて」とか言わないようにしてください。師範はガッカリするか、まだ入部していないのにセッキョーが始まってしまいます。(このネタがわからない方は『柔道部物語』をご覧ください)
ちなみに間違っても糖尿病になってもいけません。病気が進むと痩せてしまいます。(そっち!)
「痩せていいじゃないか」と本人は小躍りして喜びますが、前述の通り希少性がなくなり、レア感を失って100kg以下になると、今度は師範から目も当ててもらえません。せっかく認められる世界なのに、自分から免許を自主返納するようなものです。バカなことをしてはいけません。
ということで痩せてもいけないし、糖尿病になってもいけない、体重100kgを切ってもいけない。なかなかにシビアな世界ですが、是非門を叩いてください。柔道界は可能性しかないデブの登場を心待ちにしています。
石井慧選手以来100kg超級ではオリンピックチャンピオンが出ていません。そりゃもう一人でも人材が欲しいわけです。デブは逸材ということになります。世間とは評価が全く違います。
全柔連登録者も年々減少の一途を辿る中で、逸材な上に登録料というサブスクをしてくれるデブは大歓迎です。その下に柔道衣メーカーがよだれを垂らして待っています。「特注サイズのぼれるカモだ」と。
最近は大人用の柔道衣で一定のブランドになるとオーダーメイドは金額内なので、普段サカゼンで高い服を買っているデブの皆さんは騙されないようにご注意ください。ただでさえ資本主義の世界で糖尿病になるほど太られているのに、上手に取られて意気揚々と更にボラれる事はありません(笑)。
社会の奴隷となった「元アスリート」の末路
さて、だいぶ前置きが長くなってしまいました。このデブ論については今後シリーズとして50個は書いてありますので是非ご覧ください。(まだないですが笑)
私が元アスリートなのは開示したのですが、学生生活以後は一般的なサラリーマンになりました。それはもう一所懸命に働く社会の奴隷です。
資本家にとっては文字通り身を粉にして働くスポーツマンは、それはもう「カモがネギを背負って」なんとかです。普通のカモではありません。とんでもなく強い奴隷カモです。特に個人競技でやり切った人間は一人でも勝手に動いていくので、もう大助かり。彼らから見れば「もう本当にありがとう」という、思ってもない感謝の言葉がたくさんあると思います。
そんなこんなではありますが、ここでアスリートは身を粉にして働くことができるのです。こいつが本当に厄介な習慣です。
「スポーツ上がりは元気があっていいな」「運動部は縦社会がよくわかってる」「どんどん働け、どんどん飲め!」「押忍!」
もうこうなっちゃうと終わりの始まりです。何が起きるのか?これを読んでいる元、元アスリート、元の方ならよくわかると思います。
そう、食いすぎるんです。
「元アスリート」から「現デブ」への最悪な変身
そして、ガタイはいいのです。
トレーニーの方が「筋肉がカタぼる」と嘆いていてプロテインを買いまくる資本主義の闇に陥っていることを多く目にしますが、筋肉はそんな簡単に落ちていきません。特に足の筋肉などは、その鍛えていた頃の体重をそのままに背負っているので、立って歩くだけでも負荷が一般の方の何倍もかかります。
若いうちは筋肉がそのまま残っているので、雰囲気と威勢は「私、昔〇〇をやってました!」と言えますが、これが数年、10年と何もしないで「元アスリート」をやっているとあら不思議、「元アスリート」から「現デブ」へと大変身となります。
この状態が、最悪に危険な状態となるのです。要約しますと、
- 筋肉が減少している(特に速筋)
- 脂肪が増加している
- 体重の変化がなくても「筋肉減・脂肪増」はありえる(筋肉の方が体積が小さい)
これ、すでに糖尿病リテラシーが高い方はよくわかると思いますが、いかに怖い状態なのかわかると思います。
📝 「現デブ」の深淵:なぜ筋肉減・脂肪増が『最悪』なのか
車に例えるなら、「ブレーキが壊れた3000CCの車」が、一般道をノーブレーキで暴走しているような状態です。
なぜ「元アスリートの現デブ」が一般のデブよりも圧倒的に命の危険に近い場所にいるのか。 その冷徹なロジックを、雑巾ダンス部で泥水をすすり、社会人になって血糖値の限界突破を経験した私が、3つの絶望として解説します。全くもって嫌な三枝の矢です。(若隆景関おめでとうございます)
① 「燃費の悪すぎるエンジン」と「バグった給油口」
現役時代、我々運動部員は毎日すさまじいカロリーを消費していました。車で言えばリッター3kmのバケモノ大排気量エンジンです。食っても食っても成長と強化に使われて脂肪には回らないあの栄光の現役時代。(ちなみに150kgの体重を維持する私の体は最低7000kcal摂取/日が必要でした、もう絶対食えん)
しかし引退し、社会人の奴隷となってデスクワークや管理職になれば、消費カロリーは軽自動車レベルまで激減します。弾を投げることも蹴ることも、人を投げることも走り切ることも日常ではなくなるからですね。
ここで致命的な罠が発動します。 「長年培った胃袋のキャパ(食欲)」と「インスリンの感覚」は、運動をやめてもすぐには小さくならないのです。
多分多くのデブの皆さんはなんとなく知って思い当たる節があると思います。むしろキャパ増えてない?と思う人も多いのではないかと思います。 エンジンは軽自動車なのに、現役時代と同じ「どかっと大量によく食べよく飲み」のハイオク満タン給油を続ける。社会人の方がお金ももちろんある。「今日は頑張ったから、接待だから、残業したから」を理由にタント食べていきます。そうなるとタントレベルではなくエルグランドレベルで余ったエネルギーは、一般人の何倍ものスピードで脂肪へダイレクトに変換されていきます。
② 「速筋」の消滅がもたらす、糖代謝の完全崩壊
ラストの要約にも書きましたが、元アスリートが真っ先に失うのが「速筋(瞬発力を出す筋肉)」です。 実は、この速筋こそが、体の中で「余った糖分を真っ先にガツガツ消費してくれる最強の食堂」なのです。10代の頃などは更に成長期も重なり多くのエネルギーを必要とします。
だがしかし、動かなくなった元アスリートの肉体からは、この糖のゴミ箱(速筋)が音を立てて消えていきます。前述の通り、急になくなることはありませんが、トレーニングを加えていかないと体が負荷を忘れ特異性がなくなり、体は萎んでいきます。 結果として、体の中に放り込まれた大量の糖分(あるいは無料ドリンクバーの毒液)は、処理する場所を失って血液中に溢れかえります。これが、グルコース正常値とのギリギリでいつも生きていたいからの人生の始まりです。残念なリアルを手に入れてしまいます。
③ 筋肉の貯金があるせいで、「内臓脂肪の爆発」に気づかない
これが最も凶悪な「精神の罠」です。 運動部上がりは一般人より元々の骨格や筋肉量が多いため、多少太っても「ガタイが良い」「迫力がある」と周囲からも自分でも錯覚してしまいます。そこで割り切って俺はデブだとわかってくれれば良いのですが、大体のデブは超級になってから気づきます。世の中、錯覚の世界で解釈は無数ですが自分の体はいつでもカッコよく見えるものです。
しかし、動かなくなった筋肉が減少し、今度は脂肪が増え、インスリンの効きを最悪に悪化させる「悪質な内臓脂肪」がカツカツに詰まっています。この脂肪が肝臓や筋肉などついてはならない箇所にへばりついていきます。 見た目が「ただのブヨブヨのデブ」にならないせい(所謂カタ太り)で危機感が遅れ、健診の数値を見た時には、すでに半径10m以内に人が近づかない「悪人顔の労働デブ」が完成しているのです。
「かつて強かった」という脳のバグを、今すぐデリートせよ
そして冷酷な心理があります。運動部上がりには「限界まで自分を追い込んで勝ってきた成功体験」があります。 「俺は本気を出せばいつでも痩せられる」「あの地獄の練習に耐えたんだから大丈夫」という過信。
これが元アスリートを糖尿病に、資本主義の奴隷に(言い過ぎ)、していく恐怖の刷り込みです。
30代を過ぎて運動習慣を失ったその肉塊は、かつてのオリンピックチャンピオン候補のそれではなく、ただの現役デブ、代謝機能が狂った体です。過去の栄光にしがみついて現実を直視しない人間から順番に、糖尿病の合併症へ追い込まれます。どかっと食うのではなく、コツコツやるのが大切なことを忘れてしまいます。成功とはある意味怖いものです。
笑顔を取り戻し、半径10m以内に人を呼び戻すために、我々元アスリートが今すぐやるべきことは何か。 それは、ユニクロで売ってるサイズギリギリの服を買うことでも、全柔連にサブスクすることでもありません。(いや、全柔連は加入してください、私にインセンティブが入るかもしれません)
「自分の肉体はもう、代謝異常である」とい切ない現実を冷徹に認め、医療と運動と食事にコツコツ向き合うことだけです。糖尿病で強制的に落とされてしまう脂肪が残ってるうちに。
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