【番外編】地獄の鶏胸肉生活と、私の命を救った「魔法の粉」の話。糖尿病×筋トレにプロテインが必要な理由

この記事は番外編です 本編では、王城メソッドによってHbA1cを10超から5.4に叩き落とした私・玄照の闘病記をお届けしています。今回は本編ストーリーを少し離れ、あの過酷な肉体改造期間を陰で支えた「あるサプリメント」についてお話しします。


目次

まず結論から言います

糖尿病改善のために筋トレをするなら、プロテインへの投資は必須です!(プロテインなしで大量にタンパク質を摂取できる人は買わなくても良いかも)

ケチってはいけません。まずいものを選んではいけません。プロテインは治療です。治療。薬を買うと思ってください。

その理由を、私の血と汗と涙(と顎の疲労)が詰まった実体験とともに、お伝えします。


王城メソッドが課した「タンパク質200g」という壁

王城メソッドの核心は「速筋を増やして、血糖の巨大なタンクを作る」ことです。

筋肉——とりわけ高重量トレーニングで鍛えられる速筋繊維——は、血液中の糖を吸収・貯蔵する巨大なタンクとして機能します。このタンクを大きくすればするほど、血糖値が上がりにくい身体になる。これが王城メソッドの基本理論です。

そして筋肉を作るためには、材料が必要です。その材料こそがタンパク質です。

王城メソッドの理論では、筋肉の維持・増加のために最低体重×2gのタンパク質を毎日摂取することが推奨されています。当時の私の体重は100kgを超えていましたから、必要なタンパク質量は1日200g以上

これは、中々の量です。

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」による一般成人男性のタンパク質推奨量は1日65g程度ですから、その3倍以上を毎日食べ続けなければならないことになります。(あくまで私の場合)

次の見出しでヤバさを整理してみましょう。

「タンパク質200g」を食事だけで摂ろうとすると…

主要な食材でタンパク質200gを摂るのに必要な量を計算してみると、その過酷さが一目で分かります。

食材食材100gあたりのタンパク質200g摂るために必要な量
鶏胸肉(皮なし)約24g約833g(大きめ3枚弱!)
ささみ約23g約870g(約14本!)
マグロ(赤身)約26g約770g(普通の柵は150〜200g程度)
サーモン約20g約1,000g(1kg!)
豆腐(木綿)約7g約2,900g(豆腐約10丁!もう一丁!)
納豆約17g約1,180g(約20パック。。。)
ゆで卵約13g約1,540g(約25個。。。)

見ていただければ分かる通り、どの食材を選んでも1日で食べ続けるにはとんでもない量です。

YouTubeで海外のボディビルダーが増量期に恐ろしい量を食べていますが一般の方、及び糖尿病の方は非推奨です。胃と腎臓が逝きます。特にマンジャロやリベルサスを服用されている方はそんなに食べるとリバースすると思います(実践済み)。ちなみに健康寿命の最新の研究では良いことづくめに見えるこのタンパク質を大量に摂取すると、なんと寿命が減っていく、老化を促進していくことが分かっています。これについては別記事で解説します。

糖尿病でいればその内に目、腎臓が壊れ、足が壊死していくので糖尿病になった時点で健常者ベースのエビデンス(老化よりも糖尿病が促進していく方が怖い)は糖尿病を制圧してから実行すべきと考えます。

特に豆腐は10丁、納豆は20パック。植物性タンパクへの幻想は、この数字を見た瞬間に崩れ去ります。料理によっては塩分多寡で違う病気になりかねません。

私の場合、王城メソッドの厳格なルールで飽和脂肪酸の制限(1日20g以下)があるため、脂質の多い魚や卵を大量に食べることもできません。必然的に選択肢は鶏胸肉・ささみ・マグロに絞られ、その中でも最も脂質が少なくコスパの良い鶏胸肉とささみの天国が始まるわけです。

おっと、同じ理由であの美味しい部分も食べてはいけませんよ。そう、私と同じ糖尿病のデブの皆さんはよぎったであろう「鶏皮」です。こいつは美味しい!ですが飽和脂肪酸の塊でタンパク質はほぼありません。残念ながら甘い話はないのですね。

パラダイスです、パラダイス。鶏肉パラダイス。散々お世話になりました。

昨今は鶏肉生産シェアの高いブラジルでの人不足や鶏肉自体の世界需要増で供給が足りず、コスパも栄養も最強の鶏肉価格が高騰して嫌な世の中です。ついでに卵も高騰しています。ついでと言わず卵の販売は我々の感覚のほぼ倍ですから何十年と変わらなかった株価と同じくとんでもないインフレが起きてます。一時期、鳥インフルエンザで一気に価格高騰しましたが、そこから病気が収束しても供給は安定したのに、あまり値段が下がらないのが不満に感じる今日この頃です。親子丼の価格が高騰して某うどんチェーン店も大変だと思います。不可解な世の中ですが、その辺はAIに聞いていただきたいと思います。


鶏胸肉天国。顎が壊れるかと思った

そんなこんなで当初、私はプロテインなしで挑もうとしていました。

「化学物質が入っているサプリメントよりリアルフードの方が良いに決まっている!!」

と特に調べもせず、実際の鶏の餌には多くの化学物質が使われているのに、リアルフードにこだわっていました。(結果としてリアルフードには食事誘発性熱生産があるため、ダイエットとしての選択は悪くないが)

リアルフードの食事だけで200gを摂ろうとした結果——鶏胸肉とササミだけで生きていくことになりました。

今まで人の何倍もトンカツ、ポークソテー、唐揚げ、カレーライス、ラーメン、牛丼・・・そして大酒を摂取してきてついにつけが回ってきた瞬間です。

なぜ鶏胸肉とササミしか選べないのか

王城メソッドの一つの柱が「飽和脂肪酸の1日20g以下への制限」です。脂身のある肉、バター、揚げ物は御法度。そうなると、高タンパク・低脂質の食材は事実上、鶏胸肉とササミとマグロとタコ、イカくらいしか残りません。

毎朝、鶏胸肉。

昼も、サラダチキン。

夜も、蒸した鶏胸肉。

最初の1週間は「まあ、なんとかなるか」と思っていました。2週間目から「食事が苦行になってきた」と感じ始めました。1ヶ月目には、鶏胸肉を口に入れるたびに顎と脳が終わっていく音がしました。

言葉で言えば食事は治療だから当然で仕方がないと簡単に言えますが、実際は同じものしか食べられないのは本当に切ないです。

あのパサパサの食感。嚙んでも嚙んでも消えない繊維質。唾液が一瞬で奪われ、ゴムタイヤを噛んでいるような錯覚に陥る感覚。

なぜもっと美味しくなるように進化しなかったんだ!と神様と鶏を責めるわけです。

数字で見ると絶望的な現実

上の表でもお伝えした通り、鶏胸肉だけで200gのタンパク質を摂ろうとすると毎日833g以上——大きめの鶏胸肉で約3枚近くを嚙み砕き続けることになります。しかもそれを、数ヶ月にわたって。

これが限界まで追い込んだ後の疲れ果てた身体に課された、食事という名の「もう1つの試練」でした。(勿論生きるためにやっていたんですが)


プロテイン、はじめました

とにかく飽きるんです。

飽きたとか言っている場合ではないのですが(笑)

限界を感じた頃、もう一つの選択肢としてプロテインを導入しました。

皆さんご存知のプロテインパウダーは、牛乳由来のタンパク質(ホエイ)などを精製・粉末化したサプリメントです。水やミルクに溶かして飲むだけで、1杯あたり約20〜25gのタンパク質が摂れます。物にもよりますが脂質も微量です。

2杯飲めば、40〜50g。

鶏胸肉2枚分のタンパク質が、コップ1杯で、1分で、顎を一切使わずに補給できます。

「魔法の粉」という表現は、大げさではありませんでした。魔法でした。

プロテインが「糖尿病×筋トレ」に最適な理由

項目鶏胸肉833gプロテイン(4〜5杯)
タンパク質約200g約200g
脂質約17g約5〜10g
調理時間1〜2時間0分
顎へのダメージ壊滅的ゼロ
精神へのダメージ甚大軽微

脂質を極限まで抑えながら、大量のタンパク質を効率よく補給できる。しかも飲むだけ。仕事の休憩中でも、トレーニング直後でも、場所を選ばず補給できる。

糖尿病改善のために筋トレをしている方にとって、プロテインはもはや「あると便利なもの」ではなく、「なければ続けられないもの」です。(あくまで糖尿病と戦う場合です)


タンパク質と血糖値の関係——実は「優秀な栄養素」

「プロテインを飲むと血糖値が上がるのでは?」という疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

これは重要なポイントなので、きちんと説明します。

三大栄養素の中で、血糖値を最も速く、大きく上昇させるのは**糖質(炭水化物)**です。ご飯やパンを食べると、食後2時間以内に血糖値に大きく反映されます。

一方でタンパク質は、消化吸収に時間がかかり、血糖値への反映は食後3〜5時間とゆっくりです。

これは、タンパク質(アミノ酸)が肝臓で糖に作り替えられる**「糖新生(とうしんせい)」**というプロセスを経て、少しずつ血液中に取り込まれるためです。

しかも、摂取したタンパク質のすべてが血糖になるわけではありません。その多くは筋肉の材料になったり、エネルギーとして直接利用されたりします。そのため、糖質に比べて血糖値への影響が穏やかになるのです。

つまりタンパク質は、糖質に比べて血糖値を急激に上昇させにくい優秀な栄養素なのです。

さらに厚生労働省e-ヘルスネットでも、タンパク質は「筋肉・臓器・皮膚・毛髪などの体構成成分」として生命維持に不可欠な栄養素であることが明記されています。筋肉量を維持・増加させるためには、適切なタンパク質摂取が欠かせません。

糖尿病改善において筋肉量の確保は最重要課題です。その材料であるタンパク質を、血糖値を大きく乱さずに大量補給できるプロテインは、まさに理にかなったサプリメントと言えます。


不味いプロテインは「心を折る凶器」である

糖尿病との闘いは長期戦です。筋トレは数ヶ月、場合によっては数年にわたって継続しなければなりません。その毎日の食事に「まずいもの」が加わることの精神的ダメージは、想像以上に大きい。

毎朝まずいプロテインを飲むことを想像してみてください。

1日目——「まあ、慣れるかな」 2週間目——「なぜ私はこれを飲んでいるのか」 1ヶ月目——「もう糖尿のままでいいや」

不味いプロテインは、筋トレへのモチベーションまで一緒に削り取っていきます。プロテインを飲む行為自体がストレスになり、結果として継続が難しくなる。これは笑い話ではなく、継続の本質に関わる問題です。なぜプロテインメーカーはまずい味を作ってしまうのか?企業各位の努力の成果であり、貶されるものではありませんが冗談みたいに普通に販売され、普通にまずいものもたくさんあります。

逆に、美味しくて飲みやすいプロテインがあれば——

毎朝の補給が「楽しみ」になる。トレーニング後の1杯が「ご褒美」になる。継続が、苦でなくなる。

それだけで、結果は大きく変わります。

味を色々試してみて無くなったら違う味に変えるのも一つの方法として優秀です。間違えた時のショックは相当なものですが、やはり慣れは怖くて急に美味しかったプロテインが美味しく無くなったりします。我々のような糖尿病になるくらい食べる美食家が1種類の味で満足できるほど、デブは甘くありません(笑)

その為に!プロテインメーカーからは小袋に分かれたものも販売されています。これで試すのも良いと思います。味が少しづつ多種類入っているのでインデックス投資です。挑戦する1kgのパウダーは個別株と考察できますが、株よりもリスクが高いと思われますのでご自身の責任でお買い求めください。


まとめ:プロテイン選びは「投資」と考えてください

糖尿病改善のために筋トレをするなら、プロテインは必須です。そして、プロテインは「美味しいもの」を選ぶことが継続の鍵です。

プロテイン選びのポイントをまとめます。

  • タンパク質含有量: 1杯あたり20g以上が目安
  • 脂質の少なさ: 飽和脂肪酸制限中の方は特に重要
  • 味の好み: 毎日飲むものだから、美味しさは必須条件
  • 溶けやすさ: ダマになりにくいものが継続しやすい
  • 製法の選択: 下記のWPI・WPCを参考に自分に合うものを選ぶ

WPIとWPCの違いを知っておこう

プロテインを選ぶ際によく目にする「WPI」と「WPC」という表記。簡単に説明します。

WPC(ホエイプロテインコンセントレート) 最も一般的な製法です。乳糖(ラクトース)がやや多く残っているため、乳糖不耐症の方(牛乳でお腹が緩くなる方)は注意が必要です。ただし価格が比較的安く、味のバリエーションも豊富です。

WPI(ホエイプロテインアイソレート) 乳糖をほぼ除去した製法です。お腹が緩くなりやすい方でも飲みやすく、タンパク質の純度が高いのが特徴です。その分、価格はやや高めになります。

牛乳でお腹の調子が悪くなりやすい方、または飲み始めにお腹が緩くなると感じた方は、WPI製品を選ぶと改善されることが多いです。

ここまでは教科書通りです。私の体感は?というと正直分かりません。筋肉はついたと思いますが下痢も常にしていました。ただお腹は元々弱くてよく腹を壊していたので乳糖不耐性なのか不明です。ヨーグルトを食べても下さないので、乳糖不耐性だが鶏肉で筋肉がついたのか?それとも肉の食い過ぎで腹が下っていたのか不明ですが、日本人の多くは乳糖不耐性が多いと言われています。

どこを見れば製法・成分が確認できるか

製法や成分は、以下の場所で確認できます。

商品パッケージ(袋・容器)の場合

  • 表面の商品名付近に「WPI」「WPC」「Isolate」「Concentrate」などと記載されていることが多い
  • 裏面または側面の「原材料名」欄に「ホエイたんぱく(WPI)」「乳清たんぱく(濃縮)」などと記載されている

Amazonや楽天などのECサイトで購入する場合

  • 商品タイトルに「WPI」「アイソレート」と入っているものはWPI製法
  • 商品説明・原材料欄を確認する。「乳糖除去」「lactose free」の表記があればWPIまたはそれに近い製品
  • 成分表(栄養成分表示)の「炭水化物」の数値が低いほど乳糖が少ない傾向がある

一番簡単な確認ポイント 成分表の「炭水化物(糖質)」の数値を見てください。1杯(スクープ1杯分)あたりの炭水化物が3g以下であればWPIまたは乳糖が少ない製品と判断できます。WPCは炭水化物が5〜8g程度になることが多いです。


なお、一点だけ必ず守っていただきたいことがあります。

腎臓への負担について、必ず医師に相談してください。

タンパク質の大量摂取は腎臓に大きな負担をかけます。国立循環器病研究センターも「いったん慢性腎不全になると、腎機能は回復不可能となります」と明記しています。糖尿病又は予備軍の方が一番怖い透析治療になります。また、糖尿病性腎症は日本における透析の原因疾患の第1位(厚生労働省e-ヘルスネット「糖尿病性腎症」より)です。特に糖尿病歴が長い方、腎機能に不安がある方は、高タンパクな食事やプロテインの摂取を始める前に、必ず主治医に確認してください。

参照: 国立循環器病研究センター「腎不全」 https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/disease/renal-failure/

参照: 厚生労働省 e-ヘルスネット「糖尿病性腎症」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-038.html

具体的にどのプロテインがおすすめか——それはまた別の記事でお伝えします。


【医学的根拠】

① タンパク質は筋肉の維持・増加に不可欠

厚生労働省e-ヘルスネット「たんぱく質」では、タンパク質は筋肉・臓器・皮膚・毛髪などの体構成成分として生命維持に欠かせない重要な栄養素であることが明記されています。筋肉量の維持・増加には、適切なタンパク質の継続的な摂取が不可欠です。

参照: 厚生労働省 e-ヘルスネット「たんぱく質」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-044.html


② タンパク質は糖質に比べて血糖値を急激に上昇させにくい

三大栄養素の中で血糖値を最も速く上昇させるのは糖質です。タンパク質は消化吸収に時間がかかり、血糖値への影響は緩やかです。厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」においても、エネルギー産生栄養素のバランスとして、タンパク質・脂質・炭水化物の適切な摂取バランスが推奨されており、それぞれの役割が異なることが示されています。

参照: 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html


【参照】王城メソッド 公式情報

王城恋太 公式ブログ「糖尿病も3ヶ月で完治するダイエット」 https://ojyokoita.blog.fc2.com/

王城恋太 公式X(旧Twitter) https://x.com/ojyo_k


X(旧Twitter): @gensho_rebuild

Instagram: @gensho.rebuild

※本記事は著者の個人的な闘病体験をもとにしたストーリーです。糖尿病の治療・食事療法については必ず主治医・管理栄養士にご相談ください。運動療法については、健康運動指導士またはNSCA資格保持のパーソナルトレーナーへご相談されることをお勧めします。

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