【糖尿病闘病記⑤】孤独な闘いを救ったTwitterコミュニティ。仲間と承認欲求が、継続を可能にした。


前回までのあらすじ 転職で時間を確保し、王城メソッドに従って週7日休みなしのトレーニングを開始。飽和脂肪酸1日20g以下、タンパク質200g以上という過酷な食事管理と高強度トレーニングを徹底した結果、開始からわずか数日で地獄の症状が消え始め、1年後の健康診断ではHbA1cが5.4の正常値に。ジムのダイエットコンテストでもダントツ優勝を果たしました。


目次

継続できたのは「気質」と「没頭する力」でした

前回の記事で、週7日休みなしの過酷なトレーニングと食事管理をお伝えしました。

読んでくださった方の中には、「そんなこと、自分にはとてもできない」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

あのトレーニング強度を誰でも再現できるとは思いません。

私がオールアウトを毎日継続できたのは、元々の武道経験と、何かに没頭するとそこに全力を注ぎ込んでしまう気質が自分に備わっていたからだと思っています。追い込まれるほど燃える、という体質です。それが作り出した環境とマッチングしました。

食事管理についても同じです。

当時の私にとって、「治ること」と「痩せること」は人生の第一優先(最優先事項)でした。

だからそれまで全く制限していなかった揚げ物が食べられなくても、お酒が飲めなくても、まったく苦にならなかった。他のことへの欲求が、そもそも湧いてこなかったのです。夢中になれるものを見つけたとき、驚くほど多くのものを自然に手放せるものだと、この経験で学びました。この「手放すこと」が明暗を分けたと考えています。

部屋から物をなくすと集中のスイッチが入ることがあると思います。無だからこそ生まれる。空だから入る。中国古典の老師もかのように言います。

気質と環境、どちらが大切かというと環境を作ってしまうことの方が大切だと思います。ただそこに気質が乗るとさらに最大化されるという考察です。


半年後、牛丼を食べたら吐きそうになった話

脂質をいかに徹底して断っていたか、いい話があります。

王城メソッドを始めてから約半年が経った頃のことです。

ふとした機会に、久しぶりに吉野家に立ち寄りました。前職時代は毎日のように食べていた吉野家。

以前の私は吉野家大好き、夜10時過ぎに特盛に卵2つ、下手したら追い特盛もできました。牛丼に心から幸せを感じていたはずです。

ところが実食してみると——

気持ち悪くて、吐きそうになりました。

身体が拒否反応を起こしたのです。半年間ほとんどの飽和脂肪酸を摂取してこなかった身体は、牛丼の脂身をもはや「食べ物」として認識できなくなっていました。逆流性胃腸炎を起こしたかと思いましたがただ体が入ってきた栄養にびっくりしたようです。

匂いだけで少しギブアップ気味に

もちろん今は吉野家大好きです。克服してしまいました(笑)

すき家も好きです。松屋の牛めしはう〜んですがカレーが大好きです。うまトマハンバーグ定食はご飯がトマりませんよね。

話を戻すとこのエピソードは、当時いかに徹底して脂質を排除していたかを物語っています。身体の体質レベルで変わっていたのです。食べられないことに少しショックを受けてコルチゾールが発生していたと思います。


初心者への提言。フリーウェイトとパーソナルトレーナーの重要性

これから王城メソッドや筋トレでダイエットに取り組もうとしている方へお伝えしたいことがあります。

王城メソッドでは、スクワットやデッドリフトといった多関節多筋群のフリーウェイトトレーニングが推奨されています。

バーベルを担いだり、ダンベルを持ったりするフリーウェイトは、体のバランスを整えながら多くの筋肉群・関節を同時に動員します。マシントレーニングと比べて、より多くの筋肉を効率よく鍛えられる、非常に理にかなったトレーニングです。特に王城メソッドが重視する速筋繊維の強化に、フリーウェイトは最適です。

誤解しないでほしいのですが、最初から重い重量を扱う必要はまったくありません。

ベンチプレスが100kg挙がらなくていい。よくマッチョが持ち上げている棒(バーベル)しか挙がらなくても、年齢が高くても筋肉は確実に大きくなります。そして筋肉が増えれば、理屈として血糖値は下がっていきます。脂肪を削る基礎代謝が増えます。EPOC効果は絶大です。大切なのは重量ではなく、自分の限界まで追い込むことです。太っている人も痩せている人も男性も女性も同様です。

そして、もし全くやり方が分からないという方には、最初はパーソナルトレーナーをつけることを強くお勧めします。

お金がかかることは確かです。ただ、糖尿病が進行すれば、医療費・薬代・合併症の治療費として、どのみちお金は出ていきます。何より糖尿病は即効で治療することが一番大切です。その高血糖の状態でいることが寿命を短くします。早い段階で正しいフォームと方法を身につける投資は、人の価値観なので強制ではありませんが長い目で見れば決して高くはありません。死の宣告のカウントダウンが今この瞬間に進んでこようとする時にお金や時間を惜しんでいる場合ではありません。

私自身は専門家に教わった経験があり、YouTubeで動作を確認しながら独学でできましたが、運動経験がまったくない、又は少ない方にとって、ジムのスタッフに質問してもつきっきりで教えてもらえるわけではありません。週1〜2回でも、パーソナルジムでトレーニング基礎から教わることが、最も安全で確実な第一歩です。

ちなみに今私はホームジムを持ってトレーニングを日々行っています。

それくらい好きなのですが肩のインピンジメントという怪我に悩まされています。昨年11月に怪我してこれを書いている4月現在まだ治っていません。まだまだ知らないことばかり、日々健康・運動の情報をアップデートしていますがそれでも怪我しています。筋トレは安全が第一です。ぜひ投資してください。師匠を持つことが大事です。


糖尿病は「言えない病気」だった

トレーニングと食事管理だけが、この闘いの全てではありませんでした。

もう一つ、精神的な支えが必要でした。

糖尿病は、職場でも家族にも、なかなか言い出せない病気です。

「自己管理ができていないから糖尿病になった」という偏見が、世の中には根強くあります。だから隠す。一人で抱える。病院にも行きづらい。誰にも相談できないまま、孤独に闘い続ける——。

そういう方が、非常に多いのではないでしょうか。

当時の私が同じでした。

体重130kgの体で、説明が難しい高血糖の症状。挙句発症がわかった理由が恥ずかしくて、誰にも言えませんでした。

そもそも『生活習慣病』という名前がよくありません。誰しもが勘違いします。「あいつは自堕落なやつだ」「どうしようもない」と後ろ指を刺されたりするでしょう。逆に心の病気になってしまいます。糖尿病発症した時は眼科の眼圧検査や歯科での歯周病治療も大切といわれています。これに足して心が辛い時は心療内科、精神科も受診して心だけは軽くして闘病に励むべきだと思います。私は全ての病院に行っていますが歯医者だけはめちゃめちゃ痛い歯医者さんで気合いを入れてもらっています(笑)

糖尿病罹患の実際は遺伝的な要素もあれば、複合的な要因もある中で悪名だけが一人歩きします。1型糖尿病や妊娠糖尿病とも罹患の理由が違うので糖尿病=デブという風習は消していきたいなと啓蒙活動をしていきます。私はその噂を立てられることが怖くて誰にも言い出せなかったのです。ただし私の場合は確実にストレスと生活習慣と遺伝が原因です。


Twitterが、孤独な闘いを「共同作業」に変えてくれた

そんな私を救ったのが、当時の**Twitter(現・X)**でした。

王城先生自身がTwitterで発信していたのですが、その言葉のスタイルがとにかく独特でした。

ユーモアを交えながら、**「デブは痩せろ、話はそれからだ」**というように、遠慮なくはっきり言ってくれる。オブラートに包まず、現実を直視させてくれるスタイルです。これがいいんです。ドM体質の人はこれくらいいわれないと筋トレしないと思います。

糖尿病を誰にも言えない状況で、匿名の空間でそういう言葉をもらえるのが、逆にとても救いになりました。優しい言葉より、本質を突いた厳しい言葉の方が、本当に苦しいときには力になるものです。

深刻になっても仕方ないのです。もうなっちゃったものはなっちゃったのです。思い切って治すために割り切るのも大切だと思います。真剣にやる必要はあれど、深刻ではなく楽観的に考えた方が筋トレも継続しやすいです。わかっちゃいるけどやめらんないだけは避けたいですね。

そしてTwitter上には、同じ境遇の仲間たちのコミュニティができていました。

糖尿病ではないけどダイエットしている方、加齢によって糖尿病になった方、生活習慣で数値が悪化してしまった方、私のように重症化してしまった方——様々な事情を抱えた人たちが集まり、互いに励まし合っていました。

時間があればTwitterを開いて、「今日はこんなトレーニングをしました」と報告する。体重が落ちてきた自分の写真を投稿する。するといいねやコメントが来る。

これが、想像以上のモチベーションになりました。人にとって孤独な時間は大切ですが孤独では生きられない。特に弱っている時は余計にそうです。


どうしてもいきたくない日もフォロワーの頑張る姿に鼓舞された

「承認欲求」は立派な燃料です

「承認欲求をモチベーションにするなんて」と思う方もいるかもしれません。

私は最高のモチベーションでした。

一生懸命やっていることを誰かに見てもらい、共感してもらえる。誰かのモチベーションやエンタメになっている。その喜びは、人間として本質的なものだと思います。

孤独な闘いの中で、誰かに見ていてもらえているという感覚は、次の日もトレーニングに向かう力を生み出してくれました。たとえ見知らぬ誰かからの「いいね」一つでも、その瞬間の喜びは本物でした。

  • *承認欲求は、立派な燃料です。**恥ずかしいことでも、格好悪いことでもありません。使えるものは何でも使う。それが、糖尿病との長期戦を生き残る知恵だと思っています。

SNSが、私の命を繋いだ

少し大げさに聞こえるかもしれませんが、これは本心です。

あの頃のペースのまま過ごしていたなら、今の私はもういなかったかもしれません。

王城メソッドという理論との出会いも、Twitterコミュニティでの仲間との繋がりも、承認欲求という燃料も——すべてがインターネットを通じてもたらされたものです。

SNSに助けられて、生き延びた。

そう断言できます。

そして今の時代なら、私はAIとの対話も積極的に取り入れるでしょう。食事の管理、トレーニングの記録、わからないことへの即時回答——あの頃にAIがあったなら、闘い方はさらに変わっていたと思います。実際に今も、AIとの対話を大切にしています。

孤独に闘わなくていい。今の時代には、手を伸ばせる場所がたくさんあります。


しかし、輝かしい時代は長くは続かなかった

HbA1c 5.4という正常値。コンテストでのダントツ優勝。Twitterコミュニティでの仲間との共闘。

すべてが順調に見えたあの頃、私の身体の中ではすでに別の時限爆弾が作動し始めていました。

基礎代謝以下のカロリー制限が引き起こしたホメオスタシス。そこに追い打ちをかけるように訪れた、営業事務職の超絶激務への配属。

運動ゼロ。ストレスMAX。デスクワーク漬けの毎日。長距離運転。出張の日々。

積み上げた筋肉が、数値が、体型が——音を立てて崩れていきます。

次回は、あの地獄への逆戻りをお伝えします。


【今回のポイント:継続のための3つの武器】

① 没頭できる環境を作り回転させる

意志の力だけでは継続は難しいです。オートパイロットで動く環境を作り、その状態を意図的に作り出すことが長期継続の鍵です。習慣化していけば自動的に思考と体が動きます。

② 孤独に闘わない。SNSやコミュニティを積極的に活用する

糖尿病は言い出せない病気だからこそ、匿名で繋がれる場所が力になります。同じ境遇の仲間を見つけ、報告し合い、励まし合う。承認欲求をモチベーションの燃料として使うことは、何も恥ずかしいことではありません。孤独こそストレスを大きくします。(見たくないものはミュート)

③ 初心者はジムとパーソナルトレーナーへの投資を惜しまない(優先順位づけ)

正しいフォームと方法を最初に身につけることは、怪我の予防と効果の最大化につながります。糖尿病が進行した場合の医療費を考えれば、初期投資として決して高くはありません。



【参照】王城メソッド 公式情報

本記事で紹介している「王城メソッド」は、王城恋太さんが自身の2型糖尿病を薬なしで改善した経験をもとに構築・発信している理論です。詳細な理論・実践方法・読者体験談は、王城さんの公式ブログにてご確認いただけます。

王城恋太 公式ブログ「糖尿病も3ヶ月で完治するダイエット」 https://ojyokoita.blog.fc2.com/

王城恋太 公式X(旧Twitter) https://x.com/ojyo_k

※本メソッドはあくまで個人の体験・研究に基づくものです。実践される際は必ず主治医にご相談ください。


X(旧Twitter): @gensho_rebuild

Instagram: @gensho.rebuild

※本記事は著者の個人的な闘病体験をもとにしたストーリーです。糖尿病の治療・食事療法については必ず主治医・管理栄養士にご相談ください。運動療法については、健康運動指導士またはNSCA資格保持のパーソナルトレーナーへご相談されることをお勧めします。

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